ある設計事務所代表のだらだらブログ
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これからの建築課
安藤忠雄氏の設計した個人住宅でまだ築年数が浅いのに解体されているというまとめがあるのを発見しました。
いろんな事情があり、設計に問題があるかまでは断定はできません。
しかしながら氏の設計する個人住宅の傾向から原因は推定できます。
氏はコンクリート打ち放しという仕上げを多用しています。素材感があり確かに構造物の力の流れが視覚化された美しさがあるのかもしれません。一方で、コンクリートは蓄熱性が高く夏は輻射熱で建物内がいつまでたっても暑く感じられます。室温をクーラで25℃までさげてもコンクリートの躯体が35℃もあると体感温度は中間値の30℃です。また、断熱性能も今一つなので冬は室内の熱がどんどん逃げていきます。当然コンクリートの躯体の温度が下がれば、体感温度は室温より低くなります。住宅は床面積の割には外壁の面積が大きくなるので外壁の蓄熱性能や断熱性能の室内環境への影響は大きくなります。
また、採光は南側の光を多用するので夏場の日射による熱の取得が大きくなっていると思われます。室内に日射が差す光景は写真映りには良いですが、夏はたまらんだろうと思うことがあります。しかもそれが天窓であれば尚更です。また光については良く考えられても通風についてはどうなのでしょうか? コンクリートの家は気密性が高いので通風や換気に十分に考慮しないと湿気がこもり健康的にもいろんな問題を引き起こします。コンクリートの家が一番、通風や換気に気を使わなければならない構造なのです。
採光や通風、断熱などの温熱環境や耐震性や暮らし方をトータルに考えてこそ初めて『家のカタチ」が出来上がるのです。「家のカタチ」は結果であり、カタチにあわせて人が住むものではないのです。カタチには思いや意味があるはずなのです。
安藤忠雄氏は建築の学校に行かず独力で成功してきた点に惹かれるところは確かにありますが、彼を否定しないと新しいものは生まれないだろうと思っています。
http://matome.naver.jp/odai/2141153687735243201
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