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ある設計事務所代表のだらだらブログ
            日常で感じたことや出来事など、 大まじめな話からくだらない事まで 言葉と画像で綴ります。 お付き合いくださいませ。
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換気と雨漏れ
今日は台風日和です。近畿ではすでに風が強くなり、時々雨も強く降っています。

雨は風を伴うと、僅かに空いている隙間や穴から侵入します。この穴は通気や、逆に侵入した雨を再び追いだす必要な穴もあれば、施工不良や経年劣化によるヒビだったりします。

ヒビは例えばモルタル外壁のヒビやサッシ周りのコーキングなどです。このヒビからの雨水の侵入は恐らくは吸い込まれて入っていくので、部屋の中の気圧が外よりも低いと侵入しやすくなるのかもしれません。

そう考えると、空気を追いだす換気扇を回すと部屋の気圧が外気より下がるので(負圧になるとも言います)、暴風時は止めたほうが良いことになります。さらに部屋を暖めると外気よりも室内の気圧があがるので(正圧になる)更に侵入しにくくなります。さらに換気扇によっては外の空気をいれるようにする換気扇もあるので、それを使えば正圧を機械的につくりだせるのでより良い状況になると言えます。

換気と雨漏れの関係性については本当の事は分かりません。完全に私個人の考えですが、関連性はあるような気がします。
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これからの建築課
安藤忠雄氏の設計した個人住宅でまだ築年数が浅いのに解体されているというまとめがあるのを発見しました。
いろんな事情があり、設計に問題があるかまでは断定はできません。
しかしながら氏の設計する個人住宅の傾向から原因は推定できます。
氏はコンクリート打ち放しという仕上げを多用しています。素材感があり確かに構造物の力の流れが視覚化された美しさがあるのかもしれません。一方で、コンクリートは蓄熱性が高く夏は輻射熱で建物内がいつまでたっても暑く感じられます。室温をクーラで25℃までさげてもコンクリートの躯体が35℃もあると体感温度は中間値の30℃です。また、断熱性能も今一つなので冬は室内の熱がどんどん逃げていきます。当然コンクリートの躯体の温度が下がれば、体感温度は室温より低くなります。住宅は床面積の割には外壁の面積が大きくなるので外壁の蓄熱性能や断熱性能の室内環境への影響は大きくなります。
また、採光は南側の光を多用するので夏場の日射による熱の取得が大きくなっていると思われます。室内に日射が差す光景は写真映りには良いですが、夏はたまらんだろうと思うことがあります。しかもそれが天窓であれば尚更です。また光については良く考えられても通風についてはどうなのでしょうか? コンクリートの家は気密性が高いので通風や換気に十分に考慮しないと湿気がこもり健康的にもいろんな問題を引き起こします。コンクリートの家が一番、通風や換気に気を使わなければならない構造なのです。
採光や通風、断熱などの温熱環境や耐震性や暮らし方をトータルに考えてこそ初めて『家のカタチ」が出来上がるのです。「家のカタチ」は結果であり、カタチにあわせて人が住むものではないのです。カタチには思いや意味があるはずなのです。
安藤忠雄氏は建築の学校に行かず独力で成功してきた点に惹かれるところは確かにありますが、彼を否定しないと新しいものは生まれないだろうと思っています。
http://matome.naver.jp/odai/2141153687735243201

建築家 澁江 和宏さんの家づくりプロフィール
HOUSECOプロフィールページへ