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ある設計事務所代表のだらだらブログ
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換気と雨漏れ
今日は台風日和です。近畿ではすでに風が強くなり、時々雨も強く降っています。

雨は風を伴うと、僅かに空いている隙間や穴から侵入します。この穴は通気や、逆に侵入した雨を再び追いだす必要な穴もあれば、施工不良や経年劣化によるヒビだったりします。

ヒビは例えばモルタル外壁のヒビやサッシ周りのコーキングなどです。このヒビからの雨水の侵入は恐らくは吸い込まれて入っていくので、部屋の中の気圧が外よりも低いと侵入しやすくなるのかもしれません。

そう考えると、空気を追いだす換気扇を回すと部屋の気圧が外気より下がるので(負圧になるとも言います)、暴風時は止めたほうが良いことになります。さらに部屋を暖めると外気よりも室内の気圧があがるので(正圧になる)更に侵入しにくくなります。さらに換気扇によっては外の空気をいれるようにする換気扇もあるので、それを使えば正圧を機械的につくりだせるのでより良い状況になると言えます。

換気と雨漏れの関係性については本当の事は分かりません。完全に私個人の考えですが、関連性はあるような気がします。
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天候の変化
この時期は一番暑く感じるのですが8月になって雨降りが多く外のバケツに水か溜まります。7月の方が暑かったような気がします。今日も近畿は大雨に注意です。

天候が明らかに変わってきているのは事実です。特に雨は激しくふる回数は確かに増えました。あるJIOの検査官は「最近の雨の降りかたが激しくなってきているので雨漏れが増えています。私を助けると思って雨漏れしないように仕様どおり施工してください!」と懇願されたことを思い出します。

益々、いろんな事を考えねばならないようになってきています。
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軒先の無い新築(木造)
今日は台風による雨です。しかも長雨で風もあります。雨漏れの格好の条件です。

最近は写真の様な軒が無い木造の新築が増えました。どうしてもこのようなデザインが必要なこともありますが劣化が激しく、軒が十分にある(30cmでも良い)と比較して2~3倍程度の劣化スピードです。最悪築10年でも30年の劣化状態ということもあります。しかも写真の様な妻側では外壁が立ち上がる場合は風向きによっては大量の雨を壁が受けるのです。雨漏れが起きる可能性は増大します。雨漏れの殆どがサッシ周りです。

街中は建造物に囲まれているので随分マシですが田んぼが見えるような場所では、雨漏れの危険性は大です。

これは、勤め人時代の経験からの知識というか感触です。

最近の施工技術は向上しているから大丈夫と言う人もいますが特段向上しているようには思いません。

軒のある美しい家を設計をするか、或いは軒が無いなら、十分な検討や対策、現場での監理は必要です。特に気候が変わり雨の降り方が激しく変化している近年では尚更です。
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個の弱さと家
家は誰かが計画をまとめ、誰かが設計し、誰かが施工して、誰かが設計通りかチャックして内容と品質を担保することができます。

その誰かは責任を全うする自覚のある個人であれば十分です。日本は個の力が弱く、したがって個を信用しない。だからネームバリューに頼ってしまう。ハウスメーカという存在は日本だけです。ハウスメーカの存在は日本人の個の弱さの裏返しかもしれません。

結局、住まいの質は、関わる人やコミュニケーションで多くは決定されてしまうのだと思います。

心に余裕を持ちましょう
人はそこそこ、環境に対応する力があるので、完璧な家でなくても
幸せにはなれるのだろうと思います。ある一点をクリアー出来ないと家づくりが前に進めない人には恐らく注文住宅は向かないでしょう。

でも、そんな事を作り手が言うと「お前は能力が無い」とか批判されそうです。最善は尽くしますが、心に余裕が無いとどんな素晴らしい家も、その人にとって失敗の家になるのも事実です。

建築家 澁江 和宏さんの家づくりプロフィール
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