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ある設計事務所代表のだらだらブログ
            日常で感じたことや出来事など、 大まじめな話からくだらない事まで 言葉と画像で綴ります。 お付き合いくださいませ。
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Author:つくるけんちく
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設計条件よりも要望が基本です。
お客様のご要望に応えるというのは、確かに正論です。しかし、お客様がまとめた設計条件を図面にするだけであれば、建築士の製図試験と同じです。

ご要望から建築計画の方針や方向性(コンセプト)を共有し、具体的に設計条件を一緒に整理してプランを建築家が提案する。そのような流れのなかで、お客様の持っていた最初の家のイメージを超えたプランにたどり着くのが理想です。

ご要望は、住み手の住まいへの基本的な考えであり哲学です。もし、そのようなものが無いというのであれば、最初は漠然とした希望でもいいでしょう。考え続け、いろんな人と対話する中でカタチになっていくと思います。

建築現場のある喩え
家は建築家の「作品」ではないので、やっぱり施主と施工者との共同作業の結果である「実例」とか「共同作品」ということになると思います。

建築家の個性を消す事によって社会性を獲得していくという方向性を目指すとしても、設計図をつくるのは建築家の役割りであり実現に向けて第一歩を示すことになります。

しかし、線の寄せ集めでしかない図面は当然すべてを表現していないので現場での対話が必要になります。どれだけ素晴らしい脚本(図面)を作っても、監督(建築家)が役者(施工者)に意図をきちんと伝えなければ、観客(施主)からはクレームが発生します。

大雑把な喩えですが、観客であるお施主さんは、観たい舞台の為に脚本家兼監督である建築家と役者である施工者を選ぶということですから、
やっぱり大変な一大事業と言えるかもしれません。

住まいと自然
IMG_0731s.jpg

住まいに自然を取り込むということは、自然をコントロールすることであり、
人間優位のシステムのなかで、管理された擬似的な自然を楽しむということでもあります。

庭は、それぞれの文化の感性を表現した、管理された自然なのですが
人工物ではない、生命の営みを感じることで美しさを発見する場所なのかもしれません。

本当の自然は、建築物を浸食する力を持つ荒々しいものであり人間にとっては脅威なのです。

要望を満たしてくれるとはどういう事か。
お施主さんの要望を満たすというこの当たり前の事って実はなんでしょうか?
予算には制限がありますから、お施主さんの要望100%の実現は無理です。
そもそも、その要望は本当なんでしょうか? 

要望を実現化しようとすると破綻することが分かることは珍しくありません。プロではないんですから当たり前です。実は発見できていない潜在的な要望こそが宝かもしれません。

だから、お施主さんは何となくのイメージだけでいいのです。でも、具体化していくには現実の世界での出会いが必要です。とことんお話をしましょう。そして、自分たちの想いやイメージを具体化してくれないと分かればサヨナラを言って頂ければいいのです。深追いはいたしません。

それから要望を満たすと言うのは、プランだけでなくちゃんと工事を見てくれるか、問題が起こればちゃんと対処してくれるかという問題でもあるのです。

電車での移動
崖s
今日は、打ち合わせを電車で移動しました。
妻がどうしても車が必要なので譲りました。

ゆったりと音楽を聴きながら、駅からは徒歩です。
車移動では築かない色んな発見があります。

たとえば、こんな30度を超える傾斜地の販売。
眺めは琵琶湖が一望できて良いのですが、リスク回避のためにの
コストはかなりかかりそうです。隣地は家が建っていますが、
鉄骨で支えていたりしてとても怖い構造です。

とにかく、いろんな発見がありました。ゆっくりとしたスピードでの移動は
見落としがちな何かを発見できます。

建築家 澁江 和宏さんの家づくりプロフィール
HOUSECOプロフィールページへ